省燃費運転講習会を実施いたしました

2017.09.11

9月5日に東京都羽村市にある日野自動車株式会社 お客様テクニカルセンターにて平成29年度の年間教育計画に基づく「第1回 省燃費運転講習会」を実施いたしました。
研修にはベテラン乗務員を中心として、他に初任運転者、整備士、運行管理者、安全統括管理者の合計12名が参加いたしました。ベテラン乗務員はおよそ2年ぶりで2回目の受講ですが、繰り返しの学習により基礎を復習することは大切な教育だと考えております。後輩や初任運転者にも指導することができるよう改めてエコドライブについて学びました。

 


↑(写真上)バックミラーの死角に入る位置にトラックを置き、バックミラーに映る視野角度や運転席周りの死角や目視の重要性についてパイロンなどを置いて車外から確認。その後は交替で運転席に座って実際の死角についての確認しました。また、内外輪差やオーバーハングについても車両を動かして数字で長さを確認しました。

↑(写真上) 日常点検講習は応用編として不具合が仕掛けてあるトラックの点検講習車を用いて一人ずつ交代で各自で点検をしてもらい、テスト方式で不具合箇所を探して解答用紙に記入します。普段乗務員が正しく点検出来ているか、誤った点検方法をしていないかなどを再確認する機会にもなります。難しい不具合箇所もあったので満点の乗務員はおりませんでしたが、専門的な知識をもった指導員の方からたくさんのアドバイスを頂きました。

 


↑(写真上)省燃費運転講習は初めにインストラクターの方が同乗してテストコースの外周をいつも通りの運転操作で走行します。その後は座学で効率の良いギヤ操作やアクセルワーク、エンジンブレーキの活用方法などを学んだあと、再びテストコースの外周をインストラクターさんの助言の通りに運転します。ベテラン乗務員ほど簡単に癖を直すことは難しいかもしれませんが、少しの意識で燃費が大幅に向上することが理解できたと思います。エコドライブは乗り心地も良くなり、安全運転にもつながるということを再確認いたしました。

省燃費運転講習のプログラムにはPCS(衝突被害軽減ブレーキ)の体験乗車があります。バスの安全性能は乗用車並みに進化を続けておりますので、乗務員も装置について正しく理解する必要があります。こちらも座学で構造や機能について学んだあと、実車を用いて構造についての説明がありました。最後に全員がバスに乗車し、時速70kmで走行するバスがPCSだけで停車する体験をしました。時速70kmからのフルブレーキはかなりの衝撃なので2度目の体験でも緊張しました。

弊社では定期的に体験参加型による安全講習会を実施し、乗務員の安全意識の向上に努めております。