平成29年度 安全運転講習会を実施いたしました

2018.02.07

1月31日に東京都羽村市にある日野自動車株式会社 お客様テクニカルセンターにて平成29年度 安全運転講習会を実施いたしました。研修参加者は入社1年以内の初任運転者を中心に乗務員が12名の他、安全統括管理者、営業部長、所長、指導運転士を合わせて合計17名が参加しました。

午前中は座学で「車両の特性」、「人間の特性」と大型バスを使用してバックミラーやバックカメラの死角について学び、午後は日常点検講習と、運転シミュレーターを使用しての危険予知、テストコースに設置された特設コースを走行しました。


同型の大型バスを使用してバックミラーで実際に死角になる位置にトラックや自転車を置き、バックミラーに映る視野角度や運転席周りの死角や目視の重要性についてパイロンなどを置いて確認。また、内外輪差やオーバーハングについても実際に車両を動かして数字で長さを確認しました。始めに車外で死角を確認してから全員が交代で運転席に座って直接視界やミラーによる間接視界の死角、身体を動かして安全確認を行う努力視界について学びました。(←写真左)

特設コースではクランク、方向転換、狭隘路など短いコースですが、注意しなければならないポイントが凝縮されており、午前中で学んだ車両の特性に注意しながらハンドルを切らなければポール等に接触してしまいます。こちらはベテラン乗務員であってもかなり苦労する難コースです。

 


高さ制限の表示が無いところを通過します。運転席に座っていると高さの感覚が全く分からないので、バスから降りて目視で確認しています。こちらではバスから降車して目視を行うことの大切さを学びました。(←写真左)

狭隘路の走行は大型トラックの間を通行します。左右のバックミラーがギリギリの間隔ですが、焦らずゆっくり走行すれば問題なく通過できます。(写真下↓)

大型トラックを抜けると左カーブの走行になりますが、こちらは見た目以上に難しい最後の難所です。高さの低いパイロンは死角に入っているため身体を動かさなければ見えません。内輪差やオーバーハングに注意しなければパイロンに接触してしまいます。見落としてパイロンに接触する者もおりました。
(写真右→)


日常点検講習は中型バスの点検講習車を用いて基礎的な事の復習と故障の事例などを紹介していただきました。最近の車両はASV装置の装備など次々に進化しておりますので、専門的な知識を持った指導員の方からたくさんのアドバイスを頂きました。(←写真左)

弊社では安全・安心への取り組みとしてハード(車両)とソフト(乗務員)の両方において継続的に安全対策を行い、事故防止に努めております。